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【遠泳】東京湾を8km泳ぐ?!防衛大の年間行事を解説!①

お、こんなところに防衛大のHPがある!

ちょっと覗いてみようかぁ…。

防衛大学校|年間行事

 

 

どれどれ…

 

 

遠泳(8km)

「第1学年が7月下旬に実施します。第1学年にとって最初の試練です。」

 

 

……。

 

 

 

説明が短ぇ!!!

 

え、なになに?海を8km泳ぐのってこんな感じなの?こんな1行の文章でまとまる感じなんだ?へーーー……。

 

んなわけあるかよ。8km泳ぎ切るための地道な訓練とかもあったし、泳げなかった自分みたいな人間にはそれなりのドラマがあった。マジでこれが公式HPなんですか?防大の魅力伝える気ある?大丈夫?

 

上の「夏季定期訓練」の説明に至っては、「全学年が一か月間、集中して訓練を行います。」ってさ、

 

まず写真の説明しようよ。なんか草原っぽいところ歩いてるけど何してるんだろうねこれ。

 

初見の人で「おっこの画像は1年次に行われる20km行軍ですなww?真夏にもかかわらず長袖長ズボンにロングブーツを履き、さらに重さ4.2kgの64式小銃、重さ10㎏を超える背嚢を背負わなくてはならず、体力と共に精神力も鍛えられる訓練の1つでござるな?デュフフww

 

 

…ってなるわけないでしょう。防大の情報を知りたくてHP見に来てるんですから…。

 

残念ながら防大に入りたいと思ってネットで情報収集しようとしても大した情報は集まりません。公式HPがこんな調子です。入校したら初見殺しのオンパレードです。ちょっとでもイメージがつくようね私が解説しておきますね。boudai.comの名に懸けて

 

4月

「防大伝統の競技会です」じゃねーぞ?カッターが何かくらい説明しような?

 

入校式

防大には「着校」と「入校」という概念があります。着校日は4月1日。1年生が初めて防大の門をくぐり、上対番(うえたいばん)というの2年生のお世話係に面倒を見てもらうことになります。

 

「入校式」は4月5日。着校してみて、「イケそうだな!」と思った1年生のみが入校式を迎えることができるのです。

 

え?入校式もしてないのに辞める人がいるのかだって?

 

結構います。

 

大声で怒られたことがなかったからか、お世話してくれてた2年生がボロボロになって帰ってくるのを見てか、はたまた這いつくばってトイレ清掃する姿にドン引きしてか…。理由はよく知りませんが、着校して24時間以内に故郷へ帰る人も珍しくはありません。運んできた荷物とかどうするんでしょうね。

 

だいたい最初の5日間で40~50人くらいが、入校式を待たずに去っていきます。

 

5日間でやることは、

制服のあわせ
制服の着方を習う
宣誓文を暗記
学生綱領を暗記
入室要領を暗記
入校式練習
入校式練習
入校式練習
基本動作の訓練

 

まあこんな感じですかね。(まだあるけど書ききれない)普通の人間が5日間に覚えられる限界量の軽く3倍くらいは暗記事項があるので、頑張りましょう。ちなみに机に座って勉強する時間は最初の5日間にはありません。走りながら暗記しましょう。

 

入校式練習は、直立不動を2~3時間求められます。みんな疲れてるからかパタパタ倒れていく……。

 

最初の5日間でやめる判断ができる人はある意味賢いかもしれない。

 

カッター競技会

2年生の最初の1か月間は「カッター期間」と呼ばれ、防大で最も厳しいと言われています。なぜかというと、1年生の着校と時期が丸被りしているから。

 

カッターとは手漕ぎボートのようなものと思ってもらえればいいです。漕いでる人が向いている方向と逆に進みます。

 

訓練の時間になれば海岸まで走り、手の豆を潰しながら全力で船を漕ぐ。船に乗っていないときは校内を走り回る。体重を増やすために昼夜を問わず飯を食わされる。学生舎にいるときは自分よりも下隊番の1年生優先。1年生が道を間違わぬように誘導、何にもわからない1年生の代わりにお裁縫や洗濯からトイレの付き添い(逃げたら困るから)まで付きっ切り。

 

はい、疲れないわけないですね。

 

そういう苦労を乗り越えて、4月の下旬にカッター競技会があるわけです。全16チームの中で、最速チーム:通称「金クルーを決める大会なのです。

 

別で特集してるので興味あったら見てください。

 

>>カッター競技会の真実(準備中)

 

 

春期定期訓練

だいたい入校式から10日前後、訓練があります。

1年生の訓練は「基本教練」。回れ右とか前へ進めとかです。「簡単じゃん!」と思ったそこのあなた、侮ってはいけない。これが結構難しい。

 

最初の5日間で覚えきれなかった学生綱領(通称・呪文)も覚えなきゃいけないし、新たに学生歌も覚えなきゃいけないし、上級生に申し付けられた理不尽な要求も日々クリアしなければならない。そんな中、やったこともない動作を号令と共に暗記しなければならない。なかなか覚えられないものですよ。

 

ちょうどこの時期に銃も貸与され、銃を使った基本教練も始まります。立て銃、捧げ銃、控え銃、担え銃……。銃を使った動作もたくさんあるので、頑張って覚えましょう。

 

ここまでくると、元素周期表+ポケモン全部暗記くらいに相当するのでは?

 

ちなみに上級生は陸・海・空に分かれているのでそれぞれが別々の訓練をしています。北海道で研修したり、船に乗って全国巡ったり、いろいろです。

 

7月

 Q.5、6月はどうした?どこにいったんだ?

 

A.この辺の期間は普通に勉強してます。

>>時間割

 

夏季定期訓練

そもそも夏季定期訓練の中に遠泳が含まれているので、なぜ分けてあるのかが不明です。ここでは1年生の夏季定期訓練で行われる訓練内容をさらっと(?)触れていきます。

 

8Km遠泳

私は防大に入校するまで泳げませんでした。プール授業のない地域だったので…。

 

入校して2週間後くらいに行われた泳力検定では、100メートル泳がなくてはいけないところを60メートル付近で脱落。溺れているのに誰にも気づかれず、プールの底に1人で沈みました。

 

そんな私は、まわりが白いスイミングキャップをかぶっている中、光り輝く赤帽をかぶることを義務付けられ、みんなが部活をしている時間に特訓をしていました。

 

(ちなみに「100m泳ぎ切れたがタイムが悪い人」、「泳ぎ方が汚い=8kmは無理そう」と判断された人は黄帽をかぶることになります。赤と黄を合わせて全体の2割くらいだったような…)

 

2ヵ月ほどの訓練を経て、なんとかまともに泳げるようになり海に出るのですが、プールと海は全然違うということが開始10分でわかります。

 

足がつかないところまで進むと、プールですいすい泳いでいた白帽組も次々と溺れていくのです。(一応隣を並走している船に救助してもらえる)

 

初日は1kmのみでしたが、沖に出ることの恐怖から訓練に消極的な学生も多数出ました。しかし慣れてくると2km,4kmと順々に泳げる距離が伸びていきます。

 

そして迎える8km遠泳本番。合計で6時間以上は海を泳ぎ続けました。その間、一度たりとも地面に足をつけることはありませんでした。

 

遠泳中の最大の敵はクラゲ。人が溺れそうになりながら一生懸命泳いでいるところをバチバチ触手で刺してくるので、本当に嫌いです。水族館でライトアップされたクラゲなんか見たくもありません。(どちらかというとクラゲ様のすみかを泳ぐ人間のほうが悪いのですが…)

人が泳いでるのにバチバチ刺してくるやつ。100匹に1匹くらい赤いクラゲがいる。こいつにやられると激痛だし、しばらく痕が消えないのでみんな逃げるのに必死。

 

ほとんど泳げなくて赤い帽子をかぶらされていた私ですが、なんとか8km泳ぎ切ることができました。さらに、モンゴル出身で海を初めて見たというモンゴル人の同期も完泳できたいたので、遠泳の心配はしなくていいかと思います。人間は泳げるようにできているようです。

 

ちなみに遠泳での泳法は平泳ぎだったので、クロールはいまだにできません。

 

富士登山

バスで富士山の5~6合目くらいまで登り、そこから山頂を目指します。ただの登山なのですが、「作業服に半長靴」という超風通しの悪い不愉快な恰好で登らなくてはならないので結構しんどいです。

あおざくら|28話より 「弾帯」としか言ったことないし、「弾薬帯」と言ってる人も今まで見たことがないのですが、どちらが正しいのでしょうか。防大では少なくとも弾帯です。

 

 

200m射撃

入校してからずっと練習してきた射撃訓練、ついに夏季定訓で実弾を撃ちます。とはいえ、200m先の的に当たったかどうか見てもわからないし、双眼鏡で弾痕を確認するのは職員だし、なんだか結局撃った実感もないまま終わってしまいます。衝撃についてよく聞かれますが、「思ったより反動ないな」というのが正直な感想です。射撃場での規則はとても厳格なため、緊張してかなり疲れます。

64式7.62mm小銃。部品がぽろぽろとれるマジのポンコツ。戦争行く前にビニールテープ巻く銃とかあります?訓練の前に巻かないと、部品取れるんすよ…

 

 

戦闘訓練

銃をもって走り回る訓練です。銃の重さは4.2kg外の気温は30度超。服装は長袖長ズボンに手袋。苦しくないわけがありません。灼熱によって蒸発した芝生の匂いを嗅ぎながら、地面にほほをこすりつけてほふく前進をするのです。

 

一通りの訓練が終わったら最後はお決まりのハイポート。銃を持ったまま集団で、足並みをそろえて校内を走ります。このとき誰かが必ず掛け声をしなくてはならず、自分の番が回ってくると本当にキツいです。戦闘訓練の後のコーラは何よりもうまい。間違いない。

 

部隊研修

陸海空といろいろな部隊を見学することができます。ここでは詳しく書けないですが、様々な職域や装備品を実際に説明してもらえるので、将来自分がつく仕事のイメージが膨らむと思います。(私が言うと説得力がない)あと、部隊で食べるお昼ご飯は防大と違ってとてもおいしいです。期待した方がいいです。

 

 

 

>>長くなるのでつづく

水泳競技会、秋季定期訓練!

 

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