訓練

【防衛大1年】人生を左右する「陸・海・空」要員、衝撃の決定方法。

こんにちは。

この記事では、防衛大学校に入校後、陸海空はどのように決定されるのかを説明したいと思います。先に言っておくと、多分めっちゃ適当に決めてます。

 

今後40年の自衛隊人生を決定する重要な部分ですから、気になる方も多いでしょう。最初から狙った要員になることはできるのでしょうか?

入校時

防衛大学校に合格した段階では、まだ陸海空は決まっていません!この段階を「1学年共通要員」といいます。なんでも略したがりの防大では「1共」と呼んだりもします。

 

防大生活4年のうちの最初の1年間は、まだ自衛隊組織での生活に慣れていないので、陸海空の専門的な訓練が行われることはありません。(といいつつ、共通要員の訓練は陸上っぽいものが多いですが、、、航空に至っては皆無)

 

最初の1年間を通して、学業成績や訓練成績・その他身体的特性・本人の適正・そして何より本人の希望を材料に、適切な要員が判断されます。

 

ちなみに重要な話ですが、陸海空の人数比は2:1:1です。

どうやって判断すんの?基準は?

正直言ってこれは不明です。え、この記事終わっちゃいますよ?

 

どのように要員が決められるのか、その重要な部分は学生には明らかにされておらず、校内では様々な憶測が漂っています。

 

「航空要員は最初から第一希望にしないと入れないらしい」
「○○中隊は海上の枠が多いらしい」
「パイロット適性がないと必ず陸上らしい」

 

これらはすべて学生間での噂であり、真偽は誰にもわかりません。しかし、少なくとも一つ目のうわさが間違っていることは私にはわかります。

 

なぜなら、最終希望調査の直前に「海上→航空」に希望を変更した人を知っていますが、普通に通っていたからです。

 

【基準-1】パイロット適性(P適)

自衛隊にはパイロット適性というものがあります。(通称P適(ピーてき))

【パイロット適性】
年によって時期はまちまちだが、大体5~6月くらいに適正検査が行われる。この検査に合格しなければ、飛行機を操縦する任務に就くことはできない。ちなみに防大のP適検査はめっちゃ適当なので、のちのちなくなることもある。(幹部候補生学校などで)

 

海上、航空要員になりたければ必須の試験、しかしあくまで適性検査なので対策して受かるものでもありません。適性がないとわかったら素直に諦めましょう。

 

ちなみにP適がないのに航空要員に通る人はだいたい10~15人に1人くらいといったところでしょうか。(知人の顔を思い浮かべながら)

【基準-2】学業成績

正直いってあまり関係がないです。とても優秀な人でも第3希望の要員を命ぜられることは珍しくないため、あまり重要視されていないのかもしれません。しかし学生の間では、学業と要員決定に関するとても無視できない噂がささやかれているのです、、、。

 

「成績が良い者と成績が悪い者をセットにして要員を決めている。」

 

どういうことでしょうか。これは簡単に言うと、人気のある要員だけに優秀な人が集まらないよう、成績が下層の者と組み合わせて放り込んでいるという噂です。

 

あくまで公式発表ではありませんが、筋が採通っているため学生間ではもっぱら真実として語られています。

 

とはいえ、要員の希望を通したいがためにわざわざ成績を下げる学生はいません。例え真実だとしても自分にはどうしようもない要因だといえるでしょう。(成績が良ければ必ず希望が通るというなら、努力次第で叶えることも可能ですが……)

 

【基準-3】訓練成績

訓練もそこまで大きく影響しているとはいいがたいです。一応年度末に5段階の評価が下されて自分の訓練成績を確認することはできるのですが、あまり周りに公開するものでもないので要員決定との直接的な関わりは分かっていません。

 

しかし2年生になってみるとどの要員でも訓練で目立つ者、パッとしない者がまんべんなくいる印象ですので、これも学業と同じように偏らない仕組みが採られているのでしょうか。

 

【基準-4】生活態度

防衛大では服務態度、服務点などといいます。要するに問題を起こさず、いい子にしていて、積極的にリーダーシップをとっている学生の服務点は滅茶苦茶高いです。

 

この点数のつけ方自体も正直疑問点が山のようにありますが、少なくとも指導官が要員を決定していた時代には、最終決定に大きく関係していたようです。

 

「あいつは海上の勉強に熱心だから海上だな」
「気に入らないから第3希望にしてやろう」
「あいつは将来部下に欲しい、陸上にしてやろう」

 

指導官がこのように言っていたことを聞いている学生も多数いました。現在1学年の要員を最終決定しているのは「本館」というところです。指導官を学校の先生と例えるなら、本館は教育委員会といったところでしょうか。

 

今では本館が私情を挟まず書類上のデータに基づいて要員決定をしているようです。(これはこれで、適性を判断しきれているのか疑問ですが……)

 

【基準-5】希望調査

年の終わり位に、全1学年に希望調査が配られます。1年の間に4~5回調査はありますが、きっちりした書類を書くのはこれが最初で最後です。

 

内容は、陸海空の希望の優先順位。また、その理由。各要員に対して200文字くらい書けるスペースがあります。(無地なので人それぞれのアピールができます。2~3行書いて第3希望は空欄なんて人もいます。)

 

この用紙がどこまで役立てられているのかはわかりませんが、一応こちら側の言い分を聞く気はあるみたいですよ。

 

そして発表……

3月の終わりの終わり、1年生は1カ所に集められます。これは要員発表のため。1年生がどこに行くのか気になって、この時は上級生も大勢見学に来るのが定番です。

 

紙を張り出して一斉公開、のところもありますが、私の所属していた中隊では「名前、要員、学科、次の大隊」が順にが呼ばれ、本人が大きく返事をするというものでした。本当にこの時ほど緊張した瞬間はまだありません。

 

希望した要員に通らず涙で返事が出ない学生もいましたが、周りの上級生はそういった様子を見て大いに盛り上がっていました。上級生になってわかりましたが、この要員発表の瞬間は他人事だとめっちゃ面白いのです。人の人生がかかっている瞬間を安全圏から見て楽しむことができるので。

 

航空落ち陸上行きの1年生は、陸上要員の上級生に「ようこそ!!」と囲われて、さらに泣かされるというのは例年よく見る光景です。上級生にとっても、後輩ができる瞬間なのでふざけ半分、喜び半分なのです。

要員決定、その後

希望の要員に通らなかった同期、後輩をたくさん知っていますが、半年経ったあとも文句や不平を言っている人は見たことありません。

 

自分に任された要員に慣れていき、少しずつ自覚が芽生えてくるからでしょう。

 

(要員発表後すぐに始まるカッター期間のせいで文句を言ってる暇がないというのが真実か?)

 

>>防衛大で最も過酷なイベント

 

結局要員決定は運ゲーですが、そもそもどこに行っても頑張れるという人だけが防衛大を目指すべきなのかもしれませんね。

 

おわり

POSTED COMMENT

  1. 要員も学科も希望通りにならなかった人 より:

    昔から航空要員が人気があったりするので、本人の希望を考慮しつつも陸海空にバランスよく成績等が偏らないように調整されているというのが実情だと思います。また、所謂P適(航空操縦要員)は陸海空に航空機がある以上陸上要員にも適性保有者を振り分けておく必要がありますよね。海上自衛隊は実は航空部隊が多いので飛行機に乗りたければ海上要員になるのが実は良い選択肢かもしれません。

    • 防大くん より:

      防衛大在学の方でしょうか。日々の勤務お疲れ様です。海上のパイロットは確かに狙い目かもしれませんね。固定翼*艦艇勤務で自衛隊最高の賃金も狙えるのも魅力的です。「陸に行きたければP適を落とせ!」とよく言われましたが、今でもそう言われるのでしょうか……。

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