全般

日本一過酷な大学??謎に包まれた防衛大学校!

 

まずはこのブログ初めての記事ということで、防衛大学校がどんなところか、という話をしようと思います。実際、防衛大学校というものを正しく理解している人間は体感あまりいません……。

 

地元の友人も、私が防衛大を受けると知ってからネットで情報を仕入れ、とりあえずいじめがヤバいらしい」「過酷すぎて半分はやめるらしい」「1年生は雑巾以下の扱いを受けるらしい…などと毎日私を脅してきました。

 

私が在学中に出会った彼女も、初対面で防衛大の話をしたとき「何の話……」という顔をしていたこと覚えています。

 

日本の士官学校であるにもかかわらず、あまりに知名度が低すぎる防衛大学校この知名度を1%向上させることを目的としてこのブログを更新したいと思います。

 

「防大って何?」と聞かれた方は、その方にこの記事を読ませてあげてください。

防衛大とは何をする学校か

防衛大学校は、「自衛隊の幹部を養成する学校」です。もっとかっちりお役所的な文章で言うと、

 

「将来陸上・海上・航空各自衛隊の幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどるとともにそれらに必要な研究を行う防衛省の施設等機関」という風にホームページに書いてあります。意味わかりませんね。

 

防衛大学校について|防衛大学校

 

そもそも幹部って何よ…?

自衛隊の階級表。ワンピースの黄猿とかは一番上の「将」です。めちゃえらい。

 

普通に自衛隊に入ると画像の下の方の「2士」からスタートし、勤務を重ねたり仕事の活躍に応じてに階級が上がっていきます。彼らは現場で活躍する「曹士」と呼ばれ、大半の方は「曹」の階級のどこかで定年を迎えます。災害派遣等で実際に活躍されている方は、大半がこの「曹士」の階級です。

 

しかし、現場で働く曹士だけでは、自衛隊は組織として成り立ちません。彼らを適切に動かすための訓練を受けた特殊な人材が必要となってきます。それが自衛隊の幹部です。

 

防衛大学校はこの幹部を専門的に養成する学校。

 

大学校4年間の教育を受けたのち「曹長」に着任、その後約1年の追加学校教育を受けて3尉になります。彼らは早くて23歳で幹部になるため、部下が全員自分より年上という状況もあり得ます。

 

学校では何をしているのか

勉強が意外と多い!

防衛大は全寮制です。しかも土日以外は防大の敷地外に出ることは禁じられています。このような特性を持つため、防大生は日々「監獄だ」「まるで刑務所」などと呟く日々を送っているのです。

 

入校したが最後、平日の間学校に閉じ込められて一体何をしているのか、、、そう思わずにはいられないでしょう。平日にやっていることの40%くらいは勉強です。普通の大学生と同じように、物理や数学、英語や教養科目などを勉強します。

 

防衛大を知らない人にこのことを話すと、「毎日ほふく前進してるのかと思ってた」「自衛隊と数学は関係あるの?」と返ってくることが多々ありますが、意外にも勉強量が多いです。

 

防大を受験する際に理系、文系を選択でき、2学年進級の際に専攻の学科を選択できます。自衛隊の大学といえど、一般の大学とやってることはほとんど変わりません。

 

学科分けもちゃんとしている。航空宇宙工学科は日本でも珍しいので、とても人気がある。みんな賢い。

 

教育・訓練|防衛大学校

 

>>防衛大1年生の時間割を初公開!

 

校友会=部活もたくさんある

40%は勉強と言いましたが、30%は校友会活動、いわゆる部活動です。防衛大は運動部への入部が必須で、入校して一か月以内に選択する必要があります。校友会によって作れる人脈の幅や休みの多い少ない、肉体的な辛さが大きく変わってくるので、納得のいく部活を真剣に選んだほうがよいでしょう。

 

大体メジャーな球技、武道は揃っていて、珍しい部活といえば

短艇委員会
銃剣道部
パラシュート部
グライダー部
水球部
ウェイトリフティング部

などが挙げられます。

 

運動部は基本的に1つしか入れないので、よく考えましょう。下記のリンクに詳しく乗っているので参考にしてください。(主観多め)

 

>>恐怖・「校友会」のヒエラルキー構造

学生舎生活

残りの30%は寮生活。住む部屋は大体10人部屋、自習室も共用、洗濯機は60人で5台(家庭用)、入校したての1年生は朝から晩まで清掃、もしくは上級生が住みやすい環境になるようにありとあらゆる雑用をこなす……。防衛大に入校したらそんな生活が1年間続きます。

 

こうやって聞くと1年生が無意味にいじめられているように見えますが、防大生はこのような雑用を日々切り抜けていく中で、常人離れした行動速度、時間管理、仕事の早さを身に着けていくのです。

 

地元の友人と温泉などに行くと、周りがまだ服を着てしゃべってる中自分だけ裸ということがよくあります(着替えるのが早すぎて)。休日にもかかわらず防衛大での癖が出てしまうとそれはもう末期症状です。

 

占める割合が30%とは書きましたが、これから入校する学生は生活のほとんどが学生舎の辛さで埋め尽くされてしまうでしょう。

 

防衛大をやめてしまう理由のほとんどは学生舎生活です。

 

防衛大の場所

おや…神奈川にあるみたいですね……

 

しかも崖っぷちに

 

これは実際行ってみないとわからないのですが、京急本線の終点・浦賀駅から2kmほど坂を上ったところに防衛大はそびえたっています。馬堀海岸駅で降りてそこからバスorタクシーというのもメジャーなルートです。

 

あまりに急で長い坂のため、防大生は街に繰り出す際は躊躇なくタクシーを利用。1年生は金銭感覚を破壊されます。

 

こんなところにあるものだから平日逃げだそうとしてもそうそう出られるものでもありません。ちなみに無許可で校外に逃げ出してしまうことを「脱柵(だっさく)」といい、防衛大の中で犯す罪の中でも1、2位を争う重さです。(入校式が終わって2週間くらいの間に起きがち。)逃げたら2000人総出で校内を探すんですよねえ…(ガチ)

 

脱柵についてはいつか記事で触れたいと思います。

 

衣食住タダ、お金がもらえる

厳しい生活の対価?

防衛大の大きな特徴は、毎月給料がもらえるところでしょう。学年に関係なく、毎月11万4300円が支給され、ボーナスは年間377,190円。

 

単純計算で 年収は約170万円 ということになります。

 

大学1年生がもらう額としては十分すぎますね。高校の時では考えられなかった遊び方ができてしまうため、金銭感覚がおかしい学生がたくさんいます。日本の未来は大丈夫なのか?と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、平日の抑圧を開放するために多少は大目に見て頂きたいものです。地元に大還元してますしね。

 

もちろん、節制が趣味の学生もいて、1年で100万円以上貯める人もいます。

 

制服は支給、学費も受験料も無料

4/1は1年生の着校日、制服や訓練物品が貸与されます。買い取りでもなく、もらえるわけでもなく、「貸与」。卒業するときは国に返さなくてはなりません。もし途中で無くしてしまうと……世にも恐ろしいことが待っています。

 

防衛大は学費も無料です。受験の際もお金を払う必要はなく、卒業するまでにかかる費用は一切ありません。国がどれだけ期待をかけているかわかりますね。

 


学生の身分・待遇|防衛大学校

 

食事が無料!しかし……

防衛大には学生専用の食堂があり、学生隊2000人が一度に食事をとることができます。無料で出てくるのは非常にありがたいのですが、ですが、

 

冷めて油が浮いていておいしくない……

 

防衛大の訓練では実際の基地に行って自衛隊の活動を見学する機会がたくさんあるのですがその際に頂ける部隊の食事は素晴らしくおいしいです。なのに防衛大はなぜ……。さらに立地が微妙なために食堂に行かない学生がたびたび問題になり、「不喫食者」としてさらし上げられることもあります。

 

おいしくなればみんな行くと思うのですが、学生の声が食堂に届くのはまだまだ先になりそうです。

 

まとめ

・卒業すると幹部になる
・意外と勉強が多い
・運動部は強制入部
・学生舎=寮生活が厳しい
・衣食住が無料
・学費と受験料も無料
・年収は170万くらい

 

 

こんな分量では書ききれない

防衛大についてさらっと書きましたが、まだまだ本質は書き切れていません。防衛大を目指す方、またはその御親族、防衛大を知りたい方に多くの情報を伝えられるように、今後記事をたくさん書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

POSTED COMMENT

  1. 2士スタートの現在幹部 より:

    ”彼らは早くて23歳で幹部になるため、部下が全員自分より年下という状況もあり得ます。”の部分ですが、「年上」ですよね。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です